構内通路の踏切横に…
長野電鉄屋代線の主要駅のひとつ、松代駅の島式ホーム端の構内踏切の所に、木々や草が茂ってる緑豊かな一角があった。もしやと思って見てみると、やはり枯池があった。
とは言っても、草木でぼうぼうで、石で囲まれた窪みが確認できた程度だった。でも雑草の間から、紫の可憐な花がこちらを覗いているかのように咲き、紅葉の木も植えられている。小さいながらも緑豊かな癒しの空間だったのだろう。河東線時代からあったのだろうか?
このように構内踏切横で、枯池や池庭を発見する事は意外と多い(JR筑肥線・唐津線の山本駅。南海高野線の紀伊清水駅など…)。何となく空いている土地というのもあるのだろうが、この駅で下車した人の踏切待ちの手持ち無沙汰を、少しでも和らげるためにこの位置に造園したのだろうか…?
[2009年(平成21年) 4月訪問](長野県長野市松代町)
松代駅訪問ノート(駅舎etc..)
河東鉄道として開業した1922年(大正11年)以来の木造駅舎が現役だった。有人駅という事もあって、駅員さんがいてまだいて使われている空気感と、古色蒼然さが絶妙に混ざり合った趣き深さが印象的。
2012年に屋代線は残念ながら廃線となった。廃線時は両端の須坂駅と屋代駅を除き、屋代線唯一の有人駅だった。
廃線後、駅舎は取り壊されること無く、バス待合所としてい利用されている。島式の1番・2番ホームとレールは撤去・整地され、駅裏手にある松代城址の駐車場として利用されている。
~◆レトロ駅舎カテゴリー: 私鉄の保存・残存・復元駅舎 ~