牛ノ谷駅(JR西日本・北陸本線)~秘境駅感漂わす県境の駅~

約500m北が石川県という県境の駅で、福井県最北端の駅だ。地方の県境付近の駅は、どこか鄙びてひっそりとし、大げさに言うなれば、秘境駅っぽいと言うか辺境感のようなものさえ漂わしている事さえある。この牛ノ谷駅もそんな雰囲気を漂わす…
矢岳駅 (JR九州・肥薩線)~日本の原風景の中に佇む明治の木造駅舎~

人吉駅から吉松行きの始発列車に乗った。単行の列車に乗り込んだのは何と私1人。十何年前、初めて肥薩線のこの区間の下り列車に乗った時も1人だった事に驚いたが…。肥薩線は2004年に九州新幹線が開業してから、観光路線として注目されるようになった…
大畑駅 (JR九州・肥薩線)~周囲に民家が無い秘境駅で夜を迎える…~

肥薩線の旅を楽しんでいた4月のある夕方、人吉駅から吉松行きの列車に乗り、一駅の大畑駅(おこばえき)で下車した。かつては難所「矢岳越え」を往来する列車たちが、ひと時、体を休めた広い構内跡のあちこちは満開の桜で彩られていた…
塩狩駅 (JR北海道・宗谷本線)~もしかしたら… 日本最北の枯池かも!??~

木造駅舎やかつて泊まったことがあるユースホステル跡を見たくて、塩狩駅で下車したのだが、まさか枯池があるとは思いも寄らなかった。何故なら北海道みたいに寒さが厳しい地域は、一年の3分の1が雪で埋もれている地域も珍しくないからだ…
宗谷本線・北星駅~朝礼台、掘っ立て小屋、ホーロー看板が味わい深い秘境駅~

宗谷本線・名寄駅近くの宿に泊まった翌日、北星駅を訪れようと思った。北星駅は名寄駅より二駅北にあり、約13km離れている。秘境駅と言われるような駅という。そして「北星」という駅名は、「北」という最果て感と、「星」という遠さや瞬きを感じさせる響きが、北海道という土地と重なり…
宗谷本線・抜海駅~日本最北の木造駅舎、そして無人駅へ…~

宗谷本線終点の稚内から2駅南の抜海駅へ…。ここより北の稚内駅と南稚内駅はコンクリート駅舎なので、この抜海駅の駅舎こそが日本最北の木造駅舎だ。開業は1924年(大正13年)6月25日。この小さな駅舎はそれ以来、冬の厳しい寒さに耐え続けてきた…
紀伊細川駅(南海電鉄・高野線)~集落と山並みを一望する絶景の中の木造駅舎~

南海電鉄・高野線・極楽橋行きの列車は、高野下駅を過ぎると連続する上り坂とカーブにレールを軋ませながら高野山に向けひたすら走り続けている。列車はまさに山を登っている。途中、紀伊細川駅で下車してみた。駅は山の急斜面上に位置し…
行川アイランド駅~楽園の入口だった駅は秘境駅に…~

JR東日本・外房線、千葉県の勝浦市にある行川アイランド駅が秘境駅として見られるようになったのは、行川アイランドそのものが閉園されたにもかかわらず、駅名はそのままに駅が存続しているからだと思う。行川アイランドは様々な鳥類や植物の展示し、設立に際し「鳥の楽園」を目指した…
真幸駅 (JR九州・肥薩線)~スイッチバックの秘境駅にもう1つの庭園跡~

JR九州・肥薩線の真幸駅は、日本三大車窓の一つと称される絶景、矢岳越えを控えた山深い風景が有名だ。険しい地形を越えるため、スイッチバック駅となっている。駅至近に人家は皆無で、少し離れた所に集落があるだけ…
渡島沼尻駅 (函館本線砂原支線)~古びた木造駅舎は傾いて…~

早朝、森駅から函館本線砂原支線周りの函館行き始発列車に乗り、渡島沼尻駅で下車した。下車したのは私だけで、乗ってきた人はいなかった。特急街道の函館本線だが、渡島砂原駅経由の砂原支線はそんなイメージとは無縁のローカル線で、1両分程度の長さのプラットホームが千鳥状に配置されている…