改修された木造駅舎が建つひっそりとした駅
牛ノ谷駅訪問ノート
約500m北が石川県という県境の駅で、福井県最北端の駅だ。
地方の県境付近の駅は、どこか鄙びてひっそりとし、大げさに言うなれば、秘境駅っぽいと言うか辺境感のようなものさえ漂わしている事さえある。この牛ノ谷駅もそんな雰囲気を漂わす。駅前の家屋は十件程度で、周囲は山林や小高い丘に閉ざされたような鬱蒼とした雰囲気だ。もう少し南に行けば人家などがまとまった地区があるらしいが。
駅の開業は1918年(大正7年)11月15日、熊坂信号所としてだが、1921年(大正10年)4月5日に旅客駅に昇格した。駅舎は古くからの木造駅舎だろう。だが、外観も内部も改修され古さはほどんど感じない。
ローカル駅でも北陸本線は特急列車などの往来も多い幹線だ。時折、列車の通過音がひっそりとした駅を賑わしていた
[2012年(平成24年) 4月訪問](福井県あわら市牛ノ谷)
~◆レトロ駅舎カテゴリー: JR・旧国鉄の一つ星駅舎~
追記
2024年(令和6年)3月15日の北陸新幹線の金沢-敦賀延伸開業により、北陸本線の並行区間は第三セクター転換され、福井県内の区間は「ハピラインふくい」となった。