既存のハンドルバーバッグに不満な私が選んだやつは…
自転車のハンドルに取り付ける小型のバッグ…、ハンドルバーバッグ、またはフロントバッグと呼ばれるものがある。
私は泊りがけの輪行の旅でサブ的バッグとして、スマートフォンやら利用頻度が高いものやミラーレス一眼カメラなどを入れ、コンビニとかで駐輪して離れる時は、ハンドルバーバッグだけを外し持ち出している。

いくつか使ってみたけど、満足度が高い製品はなかなか無かった。特に私の場合は、一眼カメラを入れカメラバッグ的に使いたいという、やや特殊な要望が加わるためかもしれない…
まずは何と言っても着脱性!!。ハンドルバーバッグは、面テープ(マジックテープ)でバッグとハンドルと括り付ける方式がほどんどだけど、これがまた面倒!2~3ヶ所括り付ける必要があり、20秒程度はかかる。荷物の重さもあり、まごつく事も。できれば一瞬でスマートに着脱したい。
そしてデザイン。フタの表面がビニールで透明になっていて、その中に地図、またはスマートフォンを入れてナビとして使えるホルダーになってる。そのためか、全体として角ばった「いかにも」なデザインになりがち。できればハンドルバーバッグに見えなく、街を歩くに違和感が無いもうちょっとお洒落なのが欲しい…。ついでに言うと、フタのスマホ入れは密閉状態になるため、ちょっと暑くなるとスマホの温度が上がり、端末に自動的に保護が掛かりスペックが制限されたり、最悪、故障の恐れ。またビニール越しの操作のため、スマホの反応が悪い事もありストレスになりがち。なので意外と実用的ではない。
着脱のしやすさは、リクセンカウル(Rixen & Kaul)というドイツの自転車バッグメーカーのクリックフィックス(KLICKfix)というシステムが便利。バッグ側のアダプターと自転車に取り付けたアタッチメントで、瞬時に着脱できる。
だけど対応ハンドルバーバッグとなるとやはり限られる上、「いかにも」なものが多くなりがち。
だけど懲りずにネットで探していると…、クリックフィックス対応の良さげなのがあった。
VINCITA…ヴィンチタという聞き慣れないメーカーのLucas(ルーカス)というハンドルバーバッグ!
こんな感じ↓
だけどマイナーなのか、さっぱり売れていないのか、レビューはほどんど見当たらなかった。
ハンドルバーバッグっぽくなく、落ち着いたデザイン。大きさも理想的だったので、やはり気になり購入してみた。
(「※」が付いたリンクは、ネットショップへのリンクとなります。)
カメラバッグとしてのハンドルバーバッグとしては…
VINCITA Lucas (ヴィンチタ ルーカス) フロントバッグ、グレー。約15,000円。

カラー: グレー
大きさ: 27×11×19cm
重さ: 0.8kg
容量: 5.5L
レインカバー付き。
しっかりとした布地でガッチリとした造り。重さが0.8kgと重めだけど、KLICKfiXアダプターと、自転車装着時の安定のため、背面と底辺に板が仕込まれているので、まあこんなもんかな…。でも荷物を入れて持ってみると、たいした重さは感じなかった。
グレーの落ち着いたデザインでハンドルバーバックっぽくなく、そのへんのバッグと言った感じ。上部には例のスマホ入れではなく、取っ手が付いている。
第一印象は、なかなかいい。ハンドルバーバッグには見えないけど、がっちりとした造りのため、カメラバッグっぽくはある。

VINCITA(ヴィンチタ)は、タイの自転車バッグやアクセサリーのメーカーで、近年、日本でも取り扱い開始。特に折りたたみ自転車のBrompton(ブロンプトン)対応製品に力を入れいているよう。
【公式ウェブサイト: VINCITA】

自転車に取り付けたクリックフィックス(KLICKfix)のアタッチメントは、ステムなど垂直ポスト用の
「キャディー・KR851 (※[Amazon][楽天])」。
製品重量:120g
対応径: 22~36m
耐荷重: 7kg
外す時は、赤いボタンを押しながら、下から上に傾ける感じ。装着はやや傾けながらアタッチメント上部から引っかけ垂直にする。いや~1秒着脱で快適!これで臆すことなく、自転車から離れる時は気軽に持ち出せる。

ブロンプトン + ヴィンチタ・ハンドルバーバッグ+ クリックフィックス。
私はカメラを取り出しやすくしたいので、ハンドルバーバッグはハンドルの内側に付けるのが好み。
取り付けてみると、バッグの位置が高めになり大きさもあり、意外と存在感ある…
誤算だったのが、クリックフィックスのアタッチメントの厚みがあり、バッグと合わせて意外と奥行きがある事。そのため、ペダリングの時に膝が当たりそう。
だけど乗って見ると、幸いにも膝は当たらず、ハンドルを左右に切る時も大丈夫。参考までに私は身長約165cmなので、長身の人は当たってしまうかも。それならハンドルバーの外側に取り付ければいいのだけど。

もちろんショルダーストラップ付属。
クリックフィックスのアタッチメントを隠すカバーがあるのは、ハンドルバーバッグらしくなさへの配慮??でも、無くても個人的には問題無さそうで、自転車装着時のカバーの扱いが面倒なので、切り取るつもり。

収納はこんな感じ。内部のメインの収納部分には、3つの小さなポケットも。外側にはやや大きめのポケットが2つ。小型バッグだけど、ポケットは豊富。でも、側面にペットボトルや外したストラップが入る位のネットは欲しかったかな…

カメラには理想的な大きさだけど、前述のように、背面と底辺に固い板が仕込まれている上、クリックフィックスアダプターの留め具が露出しているため、機材の保護性は低そう。対処を思案…

で…こうなった。底部には他のカメラバッグから取り外した緩衝用の仕切りを敷いた。オレンジ色の袋はカメラの予備バッテリー入れ。
クリックフィックスの留め具が露出していた背面には、ネットで買った緩衝材を貼り付け。
緩衝材はこれを使った→※ホーザン 緩衝ウレタン(硬質・薄型)B-241
片面がシールになっていて取り付けにも便利。

収納例。FUJIFILM X-T5 +フジノン XF16-55mm F2.8 R LM WR II。写真からではちょっと分かりづらいけど、この組み合わせなら、小型の単焦点レンズも入れられそう。でも収納がキツキツなるとかえって取扱いづらいので、この位でいいかも…。カメラの収納をメインに考え、内部の小ポケットはレンズクロスとか厚みがの無いもの入れるのが良さそう。
外側の2つのポケットには、ハンドクリームやリップといった小物とかスマホなど、利用頻度が高くすぐに取り出したいものに最適。
このヴィンチタのルーカス、送料を含めても公式サイトの方が日本国内の価格より安かったので、最初、公式サイトから購入しようとしたけど、discontinued…、製造中止で在庫切れと返信。日本の各ネットショップではまだ在庫はあるようだけど、流通在庫だけと思われるので、気になる方はお早めにどうぞ!
とりあえずは満足度が高めの製品に出会えたけど、この位の大きさで防水性が高く、かつハンドルバーバッグに見えないお洒落な製品でないかなぁ…、と、全くお洒落ではない私は願っています(笑)