この駅舎、大丈夫なんだろうか…

6月に九州を旅して「何これ…、この駅、台風とか来たら大丈夫なんだろうか?」と、心配になった駅舎がありました。日豊本線・上臼杵駅には1917年(大正6年)の駅開業以来の木造駅舎が現役。行程に余裕ができたため、少しだけ立ち寄ってみる事にしました。2007年に訪れて以来、約13年振りの訪問です。
東別府駅(JR九州・日豊本線)~取り壊しから救われた明治の木造駅舎~

駅開業の1911年(明治44年)以来の木造駅舎が現役だ。これと言って特徴的な造りは無いが、そんな素朴でありふれた駅舎が百年以上も長らえ、現代の風景の中に溶け込んでいるのは、いっそう味わい深い。駅は別府湾沿いの国道10号線、別府市街南端に位置する。近くには別府八湯の一つ、浜脇温泉がある…
動画初心者の私が、6月の九州駅巡りの旅では動画も撮ってみた…

実はこの前の2020年6月の、日田彦山線、日豊本線、吉都線、肥薩線を巡った九州旅行では、いつくか動画も撮影していました。猫も杓子もYouTube状態で、情報発信手段としてInstagramに並ぶ勢いがあり、自分もちょっとやってみようかなと…
廃線が濃厚になった日田彦山線不通区間の駅を代行バスで巡る

2017年(平成26年)の7月5日から6日にかけて発生した九州北部豪雨で、日田彦山線は大行司駅の駅舎が土砂で潰されたり、橋梁が壊されるなど、甚大な被害が発生し、添田駅‐夜明駅間で長期の不通が続いていた。JR九州は鉄道による復旧に難色を示し、それに抗う沿線自治体という状態が続いていたが…
木造駅舎、窓口跡の向こう側。気になる駅事務室の中…(2)~JR九州編~

鹿児島県、肥薩線の嘉例川駅は、築100年の木造駅舎のある駅として、今や鉄道ファン以外の見物客も多い観光スポットとして定着した感もある。それもあってか、2012年の4月に訪れた時、かつて3回の訪問では閉じられていた駅事務室が開放されていた…
筑肥線・鹿家駅、旧駅舎へのオマージュ

JR九州・筑肥線の鹿家駅。かつては木造駅舎があり、2005年に訪れた事があります。しかし2013年に老朽化のため取り壊されたしまいました。保存の動きがありましたが、残念ながら実現しませんでした。2015年、筑肥線に乗った時、どうなっているのかなと鹿家駅に下りてみる事に…
肥前長野駅(JR九州・筑肥線)~廃虚のようなオンボロ駅舎の10年後~

2005年に初めて肥前長野駅を訪れてから10年の歳月が過ぎた。駅開業の1935年(昭和10年)3月1日以来の木造駅舎が残るが、初めて見た時、廃虚のような荒廃振りに大きな衝撃を受けたものだ。待合室は廃品が占拠し、旧駅事務室にも廃品がごちゃごちゃに置かれ、待合室以上に荒れていたものだ。
三間坂駅(JR九州・佐世保線)~駅舎やホームなど昔からの佇まいが残る駅~

佐世保線の三間坂駅で下車した。長いプラットホーム沿いに草木が豊かに植えられているのを目にし、まるで公園か植物園かという気分に。大正11年(1919年)に建てられた木造駅舎が残るが、2004年か5年あたりに改修され、ホーム側は昔ながらの雰囲気を僅かに留めつつも新築のように。上屋を支える木の柱は、まだ角がとれていなくスベスベと平で真新しさが残る。
矢岳駅 (JR九州・肥薩線)~日本の原風景の中に佇む明治の木造駅舎~

人吉駅から吉松行きの始発列車に乗った。単行の列車に乗り込んだのは何と私1人。十何年前、初めて肥薩線のこの区間の下り列車に乗った時も1人だった事に驚いたが…。肥薩線は2004年に九州新幹線が開業してから、観光路線として注目されるようになった…
大畑駅 (JR九州・肥薩線)~周囲に民家が無い秘境駅で夜を迎える…~

肥薩線の旅を楽しんでいた4月のある夕方、人吉駅から吉松行きの列車に乗り、一駅の大畑駅(おこばえき)で下車した。かつては難所「矢岳越え」を往来する列車たちが、ひと時、体を休めた広い構内跡のあちこちは満開の桜で彩られていた…