佐世保線(1) - 駅と駅舎の旅写真館

JR九州・佐世保線の駅をめぐる鉄道の旅。
肥前山口駅‐佐世保駅間の48.8kmの路線で、全14駅。木造駅舎など古く趣きある駅舎、ローカル線の無人駅、ふらりと下車し心魅かれた駅etc…。春夏秋冬、駅を巡る旅『駅旅』で目の当たりにした心に残る風景。


三間坂駅(JR九州・佐世保線)~駅舎やホームなど昔からの佇まいが残る駅~

JR三間坂駅の木造駅舎、きれいにリニューアルされている

目次 「昔からの行合の駅」らしい広い構内 現代風に改修されながらも昔ながらの佇まいの木造駅舎 追記 「昔からの行合の駅」らしい広い構内  佐世保線の三間坂駅で下車した。長いプラットホーム沿いに草木が豊かに植えられているのを目にし、まるで公園か植物園かという気分に。梅雨の6月、沈んだ色の空からは恵みの雨が降り注ぎ、しっとりと濡れた草木達はいっそう艶やかだ。  構内に目を転じると、2面2線の相対式プラットホームに挟まれ、1線の中線があった。小さなローカル駅では本線以外の中線や側線などは廃され使われていない事が多く、この駅もそうなのだろうと思った。しかし、よく見ると中線の上にも架線が張られ、信号は三つとも赤く灯っていた。いまだ生きているのだ。三線分のレールが伸びる広い構内は、小駅なれど堂々とした雰囲気だ。  ホームを歩いていると、「ようこそ肥前路へ 昔からの行合の駅 三間坂」という看板がフェンスに掛けられているのに気付いた。今では盛んに使われてはいないのだろうが、昔は長大編成の貨物列車や客車列車がこの駅の長い構内で、身を休めるように停車し、道を譲り合ったのだろう。地元の人々は、そんなこの昔か […]

有田駅(JR九州・佐世保線)~「1964」 2大イベントに湧く日本の縮図は今も…~-

有田駅池庭跡、東海道新幹線開通と東京五輪開催の記念碑

有田駅の1番ホーム片隅にある枯上がった池の横を、今日もハイパーサルーンが走り抜けてゆく。数年後、松浦鉄道に乗り、有田駅で乗り換えの時間があった。有田駅と言えば、私の中では枯池を見た事が記憶に残っていた。前回はちょっと見ただけだったが、今回はもう少し時間がある…

JR九州・早岐駅構内にそびえる西海橋

JR佐世保線・大村線、早岐駅。駅舎側ホームの西海橋を模した池庭

JR九州・佐世保線の下り列車で早岐駅に着いた時、島式ホームの端の方で、いきなり枯れた池を発見した。荒れて雑草が伸び放題だ。大村線と交わる要衝の駅で、まるであまたの側線に埋もれ、忘れ去られているかのような雰囲気を漂わしている。そして早岐駅には、もう一つ池庭の跡が…

上有田駅(JR九州・佐世保線)~有田焼の街に佇む明治の木造駅舎~

JR九州・佐世保線・上有田駅、明治31年開業時からの木造駅舎

有田焼で有名な佐賀県有田町にある上有田駅で下車した。プラットホームからは、レンガの煙突がある有田焼窯元の建物や、陶器屋の屋根が連なっている様子が眺められ「陶器の街」に降り立った事をしみじみと感じた。駅舎に掲げられた「日本陶器発祥の地 ようこそ有田へ」という横断幕に迎えられた…