岐阜県(1) - 駅と駅舎の旅写真館

岐阜県の印象的な駅を巡る鉄道の旅。
岐阜県南部は県都の岐阜市や大垣市といった県内有数の都市があり、JR東海道本線や、名鉄や第三セクター鉄道などの多くの鉄道路線が。北部の北濃地区や飛騨地方と言った山間部は、自然豊かで鄙びたムード溢れるローカル線の駅が魅力的。古く趣きある木造駅舎も…


飛騨一ノ宮駅(JR東海・高山本線)~古く味わい深い佇まいの木造駅舎~

木造駅舎残る飛騨一ノ宮駅、車寄せ下のユニークな駅名看板

飛騨一ノ宮駅の開業は、飛騨小坂駅から坂上駅まで延伸開業した1934年(昭和9年)10月25日。現在も残る木造駅舎はその時以来のものだ。やや大きめの木造駅舎は、宮村の玄関口だった時代を感じさせる。改修の手は入っているものの、木の質感豊かで味わい深く、木の古めかしい上屋も…

古虎渓駅へふたたび…~川流れる山間にポツンと佇む都市型秘境駅~

中央本線・古虎渓駅、川沿いの山深い秘境駅

中央本線(中央西線)の秘境駅として知られる古虎渓駅を久しぶりに訪ねようと思った。2002年の春に訪れて以来だ。その旅で訪れた定光寺駅には、その後も何度か訪れているのだが、古虎渓駅は本当にその時以来。その時の訪問記は掲載しているのだが、もう20年も過ぎているし、古虎渓駅の方はさらっとしか触れていないので、アップデートも兼ねて、再訪してみたいものと思っていた…

駅・桜旅2022~気まぐれに南美濃の桜を求め…~

中央本線の秘境駅、古虎渓駅で咲き誇る桜

20年振りに秘境駅として知られる古虎渓駅を訪れた。記憶ではもっと多くの桜の木でわさわさしていた気がするが見事に咲き誇るのはたった一本だけだった… あの黒い木の桜はまだ蕾ばかり。そんな蕾ばかりの桜も可愛らしくて、またいいもの… 華やいだ桜がまさに目の前に迫った。手を伸ばすと届く距離、 しばし桜と戯れた…

美濃市駅(長良川鉄道)~国鉄駅らしい懐かしい佇まいに溢れる駅~

長良川鉄道・美濃市駅、木造の上屋が重厚な駅舎への通路

2015年秋、長良川鉄道のレトロ駅舎を巡り帰路に就いていた。やや高い所にある美濃市駅に停車した。予定には無かったが、車窓の外に広がった夕景が私の足を引き留めた。その時、駅舎など古い駅施設が残ってるものと思ったが、夜であまりはっきり見られなかったし、写真も十分に撮れなかった。それから約6年後、再び美濃市駅に降り立った…

揖斐駅 (養老鉄道)~味わい残した木造駅舎が佇む終着駅~

養老鉄道・揖斐駅、元近鉄車の610形が停車中

駅の開業は1919年(大正8年)の初代養老鉄道時代。2007年に近鉄から現在の養老鉄道が運行を引き継いだ。北端の終点が揖斐駅だ。名鉄揖斐線の黒野駅-本揖斐間が廃線となってからは、揖斐川町唯一の鉄道駅として街の玄関口としての役割を担う…

大矢駅 (長良川鉄道・越美南線)~国鉄ローカル線らしさ残す駅~

長良川鉄道・大矢駅、素朴で味わいある木造駅舎が残る

20年振りに、岐阜県の長良川鉄道を訪れ、昼頃、大矢駅で降りてみた。国鉄越美南線時代は美濃下川と名乗り、1986年(昭和61年)12月11日の第三セクター転換時に現在の駅名に変更された。小高い山に囲まれた中、2面2線の相対式プラットホームがあり…

飛騨小坂駅(JR東海・高山本線)~御嶽を控えた山荘風木造駅舎~

飛騨小坂駅の木造駅舎。御嶽を控え、千木を取り入れた車寄せ。

飛騨小坂駅は、長野県と岐阜県に跨る霊峰・御嶽山の登山口としてかつては賑わったという。登山客を意識したためだろうか…、丸太を組んだ山荘風の造りが印象的な木造駅舎だ。車寄せの千木も、山荘風の駅舎ながら、霊峰の玄関口らしい威厳を不思議と添える…

杉原駅 (JR東海・高山本線)~木造駅舎で雨音を聞きながら…~

JR高山本線・杉原駅、県境に近く秘境駅の趣き

高山本線の列車は、強い雨のためか数分遅れて杉原駅に到着した。駅は山間の斜面に立地し、ホームより一段高い所に駅舎があった。石垣の上に木造駅舎がある風景は独特の風情がある。階段の上には、「飛騨最北端の駅 杉原」と書かれた駅名標位の大きさの看板が掲げられていた…

赤坂本町駅跡 (西濃鉄道・市橋線)~中山道の宿場町に残る駅の痕跡~

中山道赤坂宿、西濃鉄道踏切「赤坂本町駅跡」の記念碑

JR東海道本線の支線、美濃赤坂支線の美濃赤坂駅からまっすぐ伸びる細い道を数分歩くと、商店などが並ぶ通りに出た。車の通行や人通りも程ほどにあり町の中心と言った感じで、裏道にあるような美濃赤坂駅駅前とは雰囲気が違う。この道、江戸時代は五街道の一つに数えられた中山道で…

美濃赤坂駅 (東海道本線・美濃赤坂線)~味わい深い木造駅舎が佇む終着駅~

東海道本線・美濃赤坂駅の木造駅舎、ホーム側の佇まい

大垣始発の列車は、ものの6分で終点の美濃赤坂駅に到着した。大動脈の東海道本線から約2kmばかりちょろっと分岐すると、美濃赤坂線(赤坂支線)はこれでおしまいだ。レールはこれで途切れる。1面1線のホームで旅客列車はここで行き止まりだが…