岐阜県(2) - 駅と駅舎の旅写真館



太多線・下切駅~ありし日の春の風景を想う…~

ローカル線典型的な駅のスタイル、棒線駅

岐阜県の多治見駅と美濃太田駅を結ぶ太多線の駅の一つ、下切駅で下車した。単線上に一面のホームがあるだけの無人駅と、典型的なローカル線の駅だ。この駅は、ホーム沿いに何本も桜が植えられている事で、この地域の鉄道ファンにはちょっとは知られた存在だ…

上呂駅(JR東海・高山本線)~夕陽に染められ深み増す木造駅舎~

岐阜県萩原町、高山本線・上呂駅、昭和初期からの年月が染み付く木造駅舎。

4月のある日、青春18きっぷを手に、高山本線の駅を巡る旅をしていた。このきっぷは普通列車にしか乗れないが、丸1日有効で、JR在来線全線に乗車できる。1日あたり二千円ちょっとと格安なのはもちろん、乗車区間が細かく決められていなく、思い立ったら、気まぐれに途中下車…

古虎渓駅 (JR東海・中央本線)~名古屋近郊の秘境駅!?~

JR東海・中央本線(中央西線)、名古屋近郊の秘境駅・古虎渓駅

中央本線(中央西線)の名古屋口の沿線は、近年、名古屋のベットタウンとして発展し、多治見以遠、太多線各駅からの利用者も増加した。だが、愛知県と岐阜県の県境をまたぐ高蔵寺-多治見間は、そんな発展とは無縁な山間の自然豊かな風景が続く…

谷汲口駅 (樽見鉄道)~春は桜の園となる桜の名駅~

岐阜県揖斐川町、樽見鉄道、桜咲く谷汲口駅

樽見鉄道の沿線には、東海地方でも有数の桜の名所が2つあり、まさに桜ラインと呼べるようなローカル線だ。1つが終点・樽見駅下車の樹齢1400年の薄墨桜だ。薄墨桜の開花時期は約10万人以上の乗客、収入の約15%をもたらす大きな収入源だ。「桜ダイヤ」と称される特別ダイヤが組まれ…

新垂井駅跡 (東海道本線・新垂井線)~廃駅花見~

東海道本線の新垂井駅が開業したのは戦時中の1944年(昭和19年)10月11日。その開業は戦争の副産物だと言えるだろう。従来の垂井駅経由の東海道本線、大垣から関が原の区間は急勾配が続き、当時は補助の機関車の助け無しに超えることが出来なく、迅速に軍用物資を運ぶ妨げになっていた…