県境の駅(2) - 駅と駅舎の旅写真館



女鹿駅(JR東日本・羽越本線~秘境駅に埋もれる池のある庭園跡~

羽越本線の秘境駅、女鹿駅構内に埋もれる枯池

5月の連休明け、女鹿駅への再訪を果たした。一日の列車本数が僅か1ケタという少なさで、朝の9時、下り列車は午後まで待たなければいけなかった。仕方なく、隣の吹浦駅から歩くしかなかった。小雨降る中、日本海を眺めつつとぼとぼ歩き続けた…

玉川口駅廃駅跡 (JR東日本・米坂線)~「廃」な風景広がるかつての駅~

米坂線の事を調べていると、玉川口駅の事を知った。1936年(昭和11年)年8月31日に、小国駅と越後金丸駅間が開業した事により、米坂線は全通となった。それと同時に、この区間の中間で、山形県の端っこの新潟県との県境近くに玉川口駅が設置された。駅舎と交換設備を備える駅だったと言う…

阿波大宮駅 (JR四国・高徳線)の池庭跡

JR四国・高徳線・阿波大宮駅の枯れた池と木造駅舎

JR高徳線・阿波大宮駅は徳島県の北端、香川県との県境付近にある駅だ。小さな木造駅舎が残るが、無人駅となっていて、一日の利用客は20人程度とひっそりとし、秘境駅の様相さえ漂わす。駅舎に面したプラットホームの端に、枯れた池庭跡が残っていた…

女鹿駅~たった数秒、視界を掠めた秘境駅を訪ね…~

山形県遊佐町、夜の闇に包まれ秘境駅ムード溢れる女鹿駅

青森発大阪行きの特急白鳥に乗車し、車窓に広がる日本海と雪景色を眺めている時だった。雪深い林の中を走っていると、突然「女」「鹿」という黒い文字が目の中に飛び込んで来た。ハッとして振り向くと、その文字が書かれた小さくて粗末な建物とプラットホームが後方に飛び去っていく様が見えた…

定光寺駅 (JR東海・中央本線)~崖っぷちの秘境駅~

JR東海、名古屋に近い秘境駅、中央本線定光寺駅と庄内川の渓流

幼い頃の定光寺駅の印象は、私の記憶の中にいまだに焼き付いている。20年以上前のまだ昭和だったある日、小学校の遠足で定光寺に来た。崖にへばりついたような所に駅があり、列車から下車した時、下りホームに降り立ち異様に狭いホームを歩かされ..

古虎渓駅 (JR東海・中央本線)~名古屋近郊の秘境駅!?~

JR東海・中央本線(中央西線)、名古屋近郊の秘境駅・古虎渓駅

中央本線(中央西線)の名古屋口の沿線は、近年、名古屋のベットタウンとして発展し、多治見以遠、太多線各駅からの利用者も増加した。だが、愛知県と岐阜県の県境をまたぐ高蔵寺-多治見間は、そんな発展とは無縁な山間の自然豊かな風景が続く…

夜、津軽今別駅へ再び…

JR北海道・海峡線・津軽今別駅、木造ロッジ風の待合室

中小国駅から津軽線の列車に乗り、三たび、青函トンネルの救護施設を眺め、終点の三厩駅を訪れた後、再び津軽二股駅に戻ってきた。ここから津軽今別駅に停車する快速海峡11号に乗り換え青函トンネルを越え、函館に抜ける事にしていた。こんな所で、3時間も時間を潰さなければいけないと思うと気が遠くなりそうだが…

海峡線・津軽今別駅と津軽線・津軽二股駅の奇妙な関係??

JR東日本・津軽線・津軽二股駅とJR北海道・海峡線・津軽今別駅

青森-函館間の津軽海峡線は、新規開業した中小国-木古内の海峡線以外は、既存の路線を活用している。青森‐中小国間は津軽線、木古内‐五稜郭は江差線、五稜郭-函館は函館本線が正式名称で、青函トンネルを介し、青森-函館間を結ぶ線の総称として津軽海峡線と呼ばれている…