阿波大宮駅 (JR四国・高徳線)の池庭跡



県境の秘境駅に…

 高徳線・阿波大宮駅は徳島県の北端、香川県との県境付近にある駅だ。小さな木造駅舎が残るが、無人駅となって久しい。一日の利用客は20人程度とひっそりとし、秘境駅の様相さえ漂わす。

JR四国・高徳線・阿波大宮駅の枯れた池と木造駅舎

 駅舎に面したプラットホームの端に、枯れた池庭跡が残っていた。成長し伸びきった周辺の木や植栽は枯池の存在を霞ませ、放棄されてからの年月を感じさせた。

 池の右手側には、白い碑のような小さな構造物がある。構造物には何か銘板が外れた形跡があった。何の碑だったのだろうか…?

 駅舎側のホームと言っても、面していると言うよりかは、駅舎の北側に位置する感じだ。そして、柵で仕切られ乗降客は入る事ができなくなっている。元々、貨物など業務用ホームの一角に池庭を造ったのだろう。

JR高徳線・阿波大宮駅、側線ホーム跡の枯池

 枯池のある方のプラットホームはレールが剥がされ、今では旅客用の離れた島式ホームの一面だけが使われている。

 跨線橋を渡り島式ホームに立ち枯池を撮影してみた。乗降客が出入りできないスペースとは言え、島式ホームからはこの池庭は目立つ。まだ駅員がいて、この駅がもっと賑やかだった頃は、池は水を湛え、緑はきれいに整えられ、この駅の誇りとばかりに瑞々しさがあり、列車待ちの人々の目を引きつけたのだろう。この駅の移り変わり…、無人駅となりこの池の水が抜かれた時、この駅を利用する地元の人々は言いようの無い寂しさを感じたのだろうとふと心を過ぎった。

[2005年(平成17年) 6月訪問](徳島県板野郡板野町)


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