羽越本線(1) - 駅と駅舎の旅写真館

JR東日本・羽越本線の印象的な駅をめぐる鉄道の旅。
新潟の新津駅から秋田駅を結び、貨物支線を含めると総距離274.4kmの路線。全61駅。多くの区間で車窓から日本海の眺めを堪能できるローカル線。興味深い駅があるが、中でも山形県の女鹿駅は、一日の列車本数僅かで、海に近いが林に閉ざされ秘境駅ムード溢れおススメの駅だ。


羽後亀田駅(JR東日本・羽越本線)~哀愁漂う大正の木造駅舎~

開業の大正9年築の木造駅舎が現役、羽越本線・羽後亀田駅

自転車で亀田の町に立ち寄った後、羽後亀田駅へ。駅舎は横に長いやや大きめの木造駅舎で、駅開業の1920年(大正9年)以来のもの。桜の木が一本、寄り添っているのもまた風情溢れる。車寄せも昔ながら造りをそのまま残している。欄間や長押のような側面の板は古び木目浮く。やはり長年の使用でガタが来ているのか…、よく見ると側面の板の部分は少し曲がっている…

桜前線は北へ・・・、東北路をゆく~駅・桜旅2006~

JR花輪線・小屋の畑駅、列車のライトに照らし出された夜桜

えちぜん鉄道の駅に咲く桜を堪能して、一ヵ月後、桜前線は北へ駆け抜け、東北に春の訪れを伝えていた。
古ぼけて寂れた待合室を覆わんばかりの見事な八重桜は今まさに花盛り…

女鹿駅(JR東日本・羽越本線~秘境駅に埋もれる池のある庭園跡~

羽越本線の秘境駅、女鹿駅構内に埋もれる枯池

5月の連休明け、女鹿駅への再訪を果たした。一日の列車本数が僅か1ケタという少なさで、朝の9時、下り列車は午後まで待たなければいけなかった。仕方なく、隣の吹浦駅から歩くしかなかった。小雨降る中、日本海を眺めつつとぼとぼ歩き続けた…

女鹿駅~たった数秒、視界を掠めた秘境駅を訪ね…~

山形県遊佐町、夜の闇に包まれ秘境駅ムード溢れる女鹿駅

青森発大阪行きの特急白鳥に乗車し、車窓に広がる日本海と雪景色を眺めている時だった。雪深い林の中を走っていると、突然「女」「鹿」という黒い文字が目の中に飛び込んで来た。ハッとして振り向くと、その文字が書かれた小さくて粗末な建物とプラットホームが後方に飛び去っていく様が見えた…