仁堀連絡船の駅にて…
かつての国鉄・仁堀連絡船を偲ぶように、呉線の安芸阿賀駅からか阿賀港まで歩き(※1)、呉・松山フェリーに乗り、夕暮れの瀬戸内海を渡り堀江港に到着した。港から5分歩くとJR四国・予讃線の堀江駅だ。
廃車となった貨車を流用・改装した簡易駅舎を通りプラットホームに出て、夜の闇の中、松山行きの列車を待った。反対側の2番ホームを眺めていると枯池があるのを発見した。
これには大いに引かれ、どうしようもなく見てみたいと思った。列車の時間が迫る中、跨線橋をダッシュし、枯池の前に立った。完全に夜になっていて、フィルムカメラなら三脚を構えなければいけない状況だ。しかし、手にしているカメラは買って間もない新兵器・デジタル一眼レフのPENTAXK10D。カメラのISO感度を最高の1600に設定し、絞りを開け気味にしてカメラを構え素早くシャッターを切った。

撮影を終えると、再び元のプラットホームに戻った。
即座に高感度に設定できるデジタルカメラの恩恵に浴し、画質は粗いながらも、とりあえず堀江駅の池庭を撮影できた。しかし、次に訪れる時はもっとじっくり観察したいものだ…。
もしかしらた仁堀航路で堀江駅に渡ってきた人も、私みたいにこの池庭を眺めたのだろうかとふと思った。もっとも、仁堀航路の利用客はとても少なかったと言うが…。
[2006年(平成18年) 12月訪問] (愛媛県松山市)
(※1:国鉄・仁堀連絡船の実際の本州側の港は仁方港で、その最寄り駅は安芸阿賀駅より3つ東隣の仁方駅だった。)
追記
呉・松山フェリーの阿賀‐堀江の航路は、2009年6月末日をもって廃止となり、その後、運行会社自体も解散となった。そのため堀江港に就航する航路は現在では無くなってしまった。
堀江駅訪問ノート(駅舎…)

貨車の廃車体を流用した小さな簡易駅舎がある。ただ、内装は徹底的に改修されていて車両らしさは残っていない。
堀江港は駅から北に約200mの場所に位置する。