名鉄名古屋駅の新聞輸送風景

名鉄名古屋駅で島式プラットホームに降り、乗客が下車したのと入れ違いに、外に立っていた人達が、いきなりダッシュするように動き出した。その人達は、ビニールに包まれた新聞の束を、車内の扉横のスペースに、何かに追われているかの如く、凄まじい早さと勢いで、どんどん積み上げていく…
湯谷温泉駅 (JR東海・飯田線)~かつては旅館を併設していた個性的な木造駅舎~

飯田線には下地駅、船町駅のような珍駅があったり、小和田駅のような屈指の秘境駅があったり、野田城駅のように素朴な木造駅舎があったりと、個性的な駅がずらりと勢ぞろいし、駅巡りが楽しい路線だ… そんな中、湯谷温泉駅の木造駅舎は、圧倒的な存在感を誇っていると思う…
平池駅跡~名鉄瀬戸線の廃駅跡~

名鉄瀬戸線・尾張旭‐三郷間にかつて平池という駅があった。こちらも霞ヶ丘駅、笠寺道駅などと同様、1944年(昭和19年)に休止になり、1969年(昭和44年)4月5日に廃止になった駅だ。駅名の由来になったのが、平池駅の北西にあった平池という池だろう…
笠寺道駅跡~名鉄瀬戸線の廃駅跡(2)~

中日新聞の連載記事「街道を行く」に、名鉄瀬戸線の廃駅、笠寺道(かさでらみち)駅跡が取り上げられた。名古屋市北部の守山区、現在の瓢箪山(ひょうたんやま)‐小幡間にあった駅で、1944年(昭和19年)に営業休止となり、再開される事無く、1969年(昭和44年)4月5日、正式に廃駅になった…
定光寺駅 (JR東海・中央本線)~崖っぷちの秘境駅~

幼い頃の定光寺駅の印象は、私の記憶の中にいまだに焼き付いている。20年以上前のまだ昭和だったある日、小学校の遠足で定光寺に来た。崖にへばりついたような所に駅があり、列車から下車した時、下りホームに降り立ち異様に狭いホームを歩かされ..
野田城駅(JR東海・飯田線)~古びた木造駅舎と桜並木が美しい駅~

4月、飯田線の本長篠方面の列車に乗り、野田城駅に停車した。上りホームに何本もの桜の木が寄り添うように並び、満開でピンクの花をぎっしりと咲かせている。一瞬で車窓は桜色に染められ、桜の園に停車したような気分だ。その美しさに車内のあちこちから感嘆の声が漏れた…
乙川駅 (JR東海・武豊線)~武豊線ゆかりの蒸気機関車に会いに行く~

数週間程前に訪れた武豊線の亀崎駅と半田駅の間に、乙川(おっかわ)という駅がある。1933年(昭和8年)開業の古い歴史がある駅だが。最古と言われる亀崎駅の木造駅舎、JR最古の現役木造跨線橋のある半田駅のように、これといったものがあったり、有名な駅という訳でははない。
武豊駅と武豊港駅~現在の終着駅とかつての終着駅~

武豊駅はレールが途切れる武豊線の終着駅だ。だが、かつては約1km先の、武豊港まで引き込み線が延び、貨物駅の武豊港(たけとよみなと)という駅もあった。1886年(明治19年)の武豊線開業時の終点は、現在の場所ではなく、その約1km先の武豊停車場であった…
半田駅 (JR東海・武豊線)~二つの「明治」が並び立つ風景~

武豊線・亀崎駅から武豊行きの列車に乗り、2つ目の半田駅で降りた。島式のホームが駅舎と跨線橋で繋がれている。何気なく風景に溶け込んでいる跨線橋は、1910年(明治43年)に完成して以来、使われているJR最古の跨線橋だ。亀崎駅の木造駅舎のように、ここにも「最古」があるのだ…