木次線(1) - 駅と駅舎の旅写真館

JR西日本・木次線の駅をめぐる鉄道の旅。 島根県の宍道駅から内陸へ南下し、秘境駅・備後落合駅へと至る81.9kmの路線で、全18駅。 スイッチバックなど絶景をゆくトロッコ列車・奥出雲おろち号は、木次線の名物だが、古く趣きある木造駅舎が多く残っているのも見逃せない。映画「砂の器」のロケや、亀嵩駅の駅蕎麦なども有名。
乗降客の減少が続き、出雲横田駅‐備後落合駅間は1日わずか3往復の列車しかない超閑散区間で、廃止が囁かれる路線でもある。


出雲横田駅(JR西日本・木次線)~小駅なれど神社のような風格の和風木造駅舎~

JR西日本木次線・出雲横田駅、社殿風の純和風木造駅舎

小粒だけど本当に見事な和風駅舎。日本神話に、スサノオノミコトと結婚したと伝えられる櫛稲田姫(クシナダヒメ)を祀っている稲田神社を控え、和の粋を凝らした車寄せ、校倉造の壁、入母屋の屋根など、堂々たる社殿。きれいに整えられた植栽や和風の外観を持つトイレ、日本庭園風の空間と言った脇役も、この駅の魅力を高めている…

亀嵩駅 (JR西日本・木次線)~蕎麦屋で有名な駅の池庭風空間~

JR西日本・木次線・亀嵩駅、木造駅舎と枯池のあるミニ庭園

島根県山間部の奥出雲町、木次線の亀嵩駅はローカル線の小駅に過ぎないが、松本清張の「砂の器」に登場する駅として、また駅舎内に入居する蕎麦屋が人気で、鉄道ファンではない人にもよく知られる。そんな駅にも池庭の跡が残っていた…

出雲八代駅(JR西日本・木次線)~木造駅舎、夕の顔と朝の顔~

JR木次線・出雲八代駅の木造駅舎、きれいに改修されたホーム側

ある夏の暑い日、芸備線、木次線の駅を巡り、その日の宿の最寄り駅の出雲八代駅に着いた。この日見てきた木造駅舎はどれも古き良き趣溢れる素晴らしい駅舎ばかりだったが、この出雲八代駅もそれらの駅に負けない雰囲気をまとっている…

八川駅 (JR西日本・木次線)~映画「砂の器」に出演した木造駅舎~

JR西日本木次線・八川駅、開業の昭和9年以来と思われる木造駅舎

木次線の名物列車・奥出雲おろち号に乗り、奥出雲の自然豊かな車窓を楽しみ、国道314号線の奥出雲おろちループや、出雲坂根駅到着前の3段スイッチバックといったダイナミックな風景を楽しんだ。八川駅のプラットホームに出た瞬間、うだるような暑さが体にべったりとまとわり付いた…

備後落合駅(JR西日本・芸備線・木次線)~秘境駅、二つの池~

木次線と芸備線の接続駅・備後落合駅、寂れた広い構内

広島県北東部にある備後落合駅は木次線と芸備線のレールが交わる山間の要衝駅だ。しかしローカル線の衰退で、現在では列車本数も乗降客も大幅に減った。草むした広い構内跡が、かつての面影偲ばせる秘境駅として有名だ…