名鉄レトロ駅舎の生き残り
富貴駅訪問ノート
2021年をもって蒲郡線の西幡豆駅と東幡豆駅が取り壊しになる。思えば私が駅巡りを始めた頃2000年代の前半、営業距離が長く末端にローカル線を多く抱えていた名鉄には、まだ古駅舎が多く残っていた。しかし、すっかり数を減らしたもの。
そんな中、河和線と知多新線の分岐駅である富貴駅では、まだ古い木造駅舎が現役だ。
富貴駅の開業は1932年(昭和7年)7月1日。河和線の前身である知多鉄道時代だ。知多鉄道は1943年(昭和18年)2月1日に名鉄に合併された。
現在の駅舎の建築時期は不明だ。車寄せが大きめに作られている以外、これと言って際立った造りは無い木造駅舎だ。しかし、そんな素朴でありふれたレトロ駅舎が、名鉄で生き残ってるのは貴重。見るほどに良さを噛み締められる。ちょっと位、名鉄にもこんな古老のような駅舎が残っててもいいじゃないかと思う。いつまでもこの姿のまま佇み続けていてほしいもの…
[2020年(令和2年)7月訪問](愛知県武豊市)
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