山本駅 (JR九州・唐津線・筑肥線)~レールの間に堂々と?残る枯池~



乗換え駅として賑わった駅の庭園跡

 山本駅はJR九州・筑肥線、唐津線の乗換駅で、木造駅舎のある1番線とそこから離れた島式ホームの2・3番線という2面3線という構内配線の、ローカル線の乗換駅らしい広めの駅構内だ。島式ホームの端、構内通路踏切の横に枯池があった。

山本駅、2・3番線端、唐津線と筑肥線のレールに挟まれた枯池跡

 家庭用浴槽の2倍程度の大きさで、比較的、大きく深めだ。池の端から錆びた水道管が池の底を伝い、真中の石が盛られた部分に繋げられていた。そして水道管は天を向いて途切れていた。小さいながらも噴水のような注水設備があったのかもしれない。

 この場所は2番3番ホームを利用する乗降客…、いや1番ホームに立つ乗降客にも目に付いた事だろう。こんな目立つ所に、こんな枯池が残されているとは、古い木造駅舎とともに、山本駅のかつての賑わいが偲ばれる。この池が瑞々しかった頃は、さぞ乗降客の気を引いた存在に違いない。

[2005年(平成17年) 2月訪問](佐賀県唐津市)

再訪

筑肥線・唐津線の接続駅、山本駅の池庭跡(2010年)

 5年後の2010年5月、山本駅を再訪した。相変わらず枯池はあった。冬だった5年前と比べ、雑草など緑でぼうぼうだった。

山本駅訪問ノート

JR九州、唐津線と筑肥線の分岐駅、堂々とした木造駅舎が残る山本駅

 無人駅となっているが、1912年(大正元年)築の風格漂う木造駅舎が残っている。

 筑肥線の電化、虹ノ松原駅‐唐津駅開業までは、虹ノ松原駅から松浦川沿いに、筑肥線のレールが南下し、この山本駅で繋がっていた。また唐津線と、かつてはその支線の岸嶽支線も接続していて、山本駅は乗換え駅として賑わったという。

 しかし岸嶽支線は1971年(昭和46年)の8月20日に廃線、1983年(昭和58年)3月22日、唐津駅までの筑肥線新線区間が開業すると、虹ノ松原駅‐山本駅間の旧線は廃止となった。

 一つ南に本牟田部駅があるが、筑肥線のレールが平行していても唐津線の列車しか止まらないため、山本駅は現在でも両線の接続駅と言える。しかしひっそりとしたムードは、往時との賑わいとは較べようもないのだろう…。広い構内と風格ある駅舎だけが、往時の面影を伝えるように佇んでいた。


~◆レトロ駅舎カテゴリー: 一つ星JR・旧国鉄の一つ星駅舎


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