彌彦神社を模した大正の駅舎
[2012年(平成24年) 2月訪問] (新潟県西蒲原郡弥彦村)
弥彦駅訪問ノート
開業は越後鉄道時代の1916年(大正5年)10月16日。その翌年に現駅舎が竣工したという。
彌彦神社を模した木造駅舎は、瓦が敷き詰められた大きな入母屋屋根を戴き、細部の装飾も印象的で、まさに神社の風格。知らない人に写真を見せたら、神社と間違えるだろう。今や有数の和風木造駅舎だ。
私が訪れたのが観光オフシーズンの2月だったせいか…、それとも彌彦神社まで徒歩で十数分と、やや距離があるためだろうか…。駅に観光客の姿はまばらで、ホテルの廃墟が立ち塞がり、駅周辺はひっそりとしていた。彌彦神社の周辺は、門前らしい行楽色ある雰囲気があったので、参拝手段が車に移り変わったのだろう。立派な駅設備や、駅周辺の余裕ある敷地も持て余し気味に映った。
折角、彌彦神社まで来たのなら、少し寄り道をして、この名駅舎も旅の思い出の1ページに加えてほしいものだ…。
~◆レトロ駅舎カテゴリー: JR・旧国鉄の三つ星駅舎~