旅の終わり、夜の情感を味わいつつ…







追分口駅訪問ノート
木造駅舎の外壁は白いトタンで改修されていた。安っぽさは否めないながらも、それでも軽快な雰囲気に。えち鉄には無名の木造駅舎が多く残るが、山王駅など多くがこのように改修されている。いわば「えち鉄仕様」の木造駅舎と言える。
更に内部は壁が素朴な木の板に改修されていた。木の温かみが感じられる落ち着いた空間は、自然志向の今どきのお店か何かのよう。私のような古くレトロな駅舎が好きな者は、使い込まれ古くくすんだ方が味わいがあると感じるものだろう。しかし一般の利用客にとっては、きれいに改修されていた方が居心地がいいと感じるもの。列車と人を繋ぐ接点である駅を明るい雰囲気にして、快適に利用してもらおうというえち鉄の心意気を感じる。
追分口駅の開業は1915年(大正4年)5月13日。この駅舎は何年に建てられたかは不明だ。
[2014年(平成26年)11月訪問](福井県福井市)
レトロ駅舎カテゴリー: 私鉄の一つ星レトロ駅舎