名手駅(JR西日本・和歌山線)~改修されながらも100年以上佇む木造駅舎~



これでも大正初期築の駅舎

和歌山線・名手駅の木造駅舎ホーム側の閉塞器室部分
和歌山線の名手駅で下車。古駅舎ホーム側でよく見られる出っ張り「閉塞器室」は健在。
和歌山線・名手駅、古い木造駅舎正面の自転車置場
駅舎正面には、自転車置場になっているロータリーのようなスペースがあった。
大正2年築の木造駅舎が残る名手駅(JR西日本和歌山線)
名手駅にはだいぶ改修されているが、大正2年(1913年)築の木造駅舎が残っている。
和歌山線・名手駅、木造駅舎正面に残る貨物上屋跡
やや大柄の木造駅舎の左側には、貨物取扱所だったと思われる上屋が残る。
和歌山線・名手駅、レトロな丸ポストと駅でよく見るセブンティーンアイスの自販機
車寄せの右側にはレトロな丸ポスト。そして駅旅の友、駅によくあるセブンティーンアイスの自販機があった。
紀の川市・名手駅前、旧那賀町の玄関口だった頃の面影残る
名手駅は紀の川市にあるが、合併前は旧那賀町玄関口の駅だった。その面影残る駅前だが、消沈としたムード…
和歌山線・名手駅の木造駅舎、狭くなった待合室
待合室の一角は倉庫か何かに改修され、狭く感じる。
和歌山線・名手駅、古い木造駅舎らしさ垣間見せる
改修され昔ながらの趣はいま一つだが、それでも細部には使い込まれた木の造りが残っていた…

名手駅訪問ノート

 名手駅の開業は1901年(明治34年)10月1日。和歌山線の起源となる紀和鉄道時代。粉河駅‐橋本間は前年の1900年11月25日に開業していて、名手駅も設置される予定だった。村内のどこに設置するかで争議となり、結果として約1年開業が遅れた。

 現在の木造駅舎が建てられたのは1913年(大正2年)と百年越えで、驚くような古さだが、改修されていて古き良き味わいはいま一つ…。しかし、そんな中にも、古い木のままの造りが残っていたり、貨物上屋が残っていたりと、駅の歴史を感じ取る事ができ、意外な面白さがあった。

[2020年(令和2年)3月訪問](和歌山県紀の川市)

レトロ駅舎カテゴリー:
一つ星 JR・旧国鉄の一つ星レトロ駅舎