芦野公園駅旧駅舎・喫茶「駅舎」~昭和のアレみたいな窓口跡~



今度こそ、喫茶「駅舎」

 津軽鉄道の芦野公園駅を再訪しました。芦野公園駅には約4年半前に訪れていたのですが、旧駅舎で営業している喫茶店「駅舎」は営業時間外で利用する事ができませんでした。

喫茶店「駅舎」が入る津軽鉄道・芦野公園駅の旧駅舎

 芦野公園駅の旧駅舎。白い木造駅舎に白い雪は、雪国、青森らしさに溢れます。

 そして、念願の内部、喫茶「駅舎」へ。だいぶアレンジされていますが、木を貴重にした落ち着いた店内で温かみのある雰囲気です。

津軽鉄道・芦野公園駅旧駅舎、喫茶店「駅舎」店内の窓口跡

 壁を一部撤去し、旧駅事務室側も客席となっています。

 残された木の壁に、覗き穴のようなものが二つあります。これってもしかしたら出札口…いわゆる切符売場の跡なのでしょうか…?

 木造駅舎の窓口愛好家を自認する私で、色々な窓口(跡)を見てきて萌えさせられました。しかし、普通はもっとガラスを多用し、駅事務室も見通せる開放的な感じなのですが、壁の手元と胸あたりだけを開けただけで互いの顔が見えなく、なんか閉鎖的で謎めいた感じ…。なんかパチンコ屋さんの近くによくあった換金所のようで、昭和レトロ感たっぷり。

 パチンコでは玉を現金に直接交換する事は風営法で禁じられています。しかし抜け穴があって、パチンコ屋で景品を交換した事にしレシートとか景品の証明書を、古物商の許可を持つ景品交換所にもって行けば、換金できる仕組みで、黙認状態のようです。

 家の近所にあったパチンコ屋の近くにも、こんな感じの景品交換所がありました。手元だけ穴が開いた受付台に何かいけない事をしているようなアンダーグラウンドめいた怪しい感じがしたものです。

 窓口横には、窓口営業時間を標した津軽鉄道からの注意書きが残されていましたが、本当に窓口だったのかと半信半疑でした。

芦野公園駅、喫茶「駅舎」、金木地区名産の馬肉を使ったカレー

 おっと、看板メニューの「激馬かなぎカレー」が来ました。旧金木町の名物の馬肉を使ったカレーで、あまり癖も無く美味しくいただきました。

 追加で馬肉を使った中華まんを追加で注文しました。

芦野公園駅、喫茶「駅舎」、パチンコ屋換金所のような出札口(切符売場)跡

 蒸し上がるまで、謎めいた出札口を観察します。店内の客は幸いにも私だけ。窓口は二つあって左側のほうがやや縦に長め。外壁の板張りは劣化しやすいのですが、屋内のためか状態はとてもきれい。

芦野公園駅旧駅舎、出札口跡

 反対にまわり裏側…、旧駅事務室側からも見る事ができました。

芦野公園駅・喫茶「駅舎」、馬まん

 名物「馬まん」。馬尽くしのランチ。

芦野公園駅・喫茶「駅舎」、コーヒー

 締めはホットコーヒーで。


 店内には旧駅舎現役時代のアルバムがあり、めくっていると、何と窓口が使われていた頃の写真を発見!右側の手小荷物窓口も当然あり、女性駅員さんが掃除をしている、芦野公園駅の何気ない日常をとらえた一枚でした。

 表記が右読みなので、戦中より前のものでしょうか…?二つあった出札口は、左側の縦長の方は何の表記も無く塞がれている形跡が。もうその頃には使われていなかったよう。

 ここにその写真を載せたいところですが、ぜひ現地でご覧下さい。美味しいコーヒーや料理と共に…

[2012年(平成24年) 2月訪問] (青森県五所川原市金木町)

※喫茶店「駅舎」について、詳しくは公式のウェブサイトFacebookページへどうぞ。