倉見駅 (JR東日本・相模線)~大正のコンクリート駅舎~



関東大震災後に建てられたコンクリート駅舎

JR相模線・倉見駅、信楽焼のたぬきがいる池庭
跨線橋を渡り改札口前に至ると、手前に金魚の泳ぐ小さな池と狸の置物が…
JR東日本・相模線・倉見駅、大正築のモダニズムコンクリート駅舎
駅舎は関東大震災後の大正15年築に建てられたコンクリート造り。箱型の単純過ぎる形状だがアーチ型の出入口が特徴的。
JR相模線・倉見駅、半円形の出入口が印象的な駅舎
半円の門を通して見る世界は不思議な感じ。無人駅化されたばかりで、券売機の取替え工事中。
JR相模線・倉見駅、駅前の商店街
将来、東海道新幹線の駅ができるかもしれない駅前。こじんまりとしながらも店が建ち並び、人通りもある。
JR相模線・倉見駅、ぼころびはじめた早咲きの桜
2月だが、早咲きの桜はもうほころび始めていた。そういえば12年前の3月に来た時は満開だった…

倉見駅訪問ノート

2004年の3月に訪問して以来、約12年振り2度目の訪問だ。

 駅舎は箱型のコンクリート駅舎というシンプル過ぎる形状にアーチ型の出入口が印象的。半円の窓を通して見る外の世界は不思議な感じで、大げさながら芸術性とはこんなちょとなもので紡がれるものかと思わされた。

 駅舎は1926年(大正15年)相模線の前身・相模鉄道が倉見駅まで延伸開業した時以来のもの。木造駅舎が多数派の日本にあってコンクリー造りなのは、前年の関東大震災で建築物が甚大な被害を被った事から、丈夫な駅舎が建てられたという。二つ北の社家駅も同じ形状だ。

 現在の相模鉄道は、大正当時の相模鉄道の流れを汲んでいるが、相模線もかつては相模鉄道の路線だった。1944年(昭和19年)、相模鉄道線の茅ヶ崎‐橋本間が戦時買収私鉄に指定され国有化され相模線となった。横浜‐海老名間の旧神中鉄道の区間はそのまま相模鉄道に残り、現在の本線となっている。

 ローカル色を帯びる相模線とは言え、首都圏西端を走り、JR東海道本線、小田急線、相鉄線、京王線、JR横浜線と言った主要な路線とも繋がっているためだろう。倉見駅の駅前はローカル線のような雰囲気につつまれながらも、シャッター通り化していないこじんまりとした街並みがあり、列車が発着する度に盛んに乗降客が出入していたのは、やはり首都圏の駅の風情を感じる。

 プラットホーム南側からすぐ見える場所に、東海道新幹線の高架が相模線を跨いでいる。この辺りに新幹線新駅を誘致する活動が町ぐるみで行われてれていた。12年前、この静かな地に新幹線の駅ができるのかと不思議な気持ちで眺め、歴史有る倉見駅駅舎の行く末を心配したものだ…。

 2016年現在、誘致は実現はしていない。しかし、JR東海からリニア中央新幹線開通後に駅の設置を検討してもいいという回答を得たようである。

[2016年(平成28年) 2月訪問](神奈川県高座郡寒川町)

~◆レトロ駅舎カテゴリー: 二つ星 JR・旧国鉄の二つ星駅舎


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