不思議なオブジェも気になる枯池
日田彦山線の池尻駅に列車が停車した時、枯池があるのを発見した。
木造駅舎が取り壊され更地となった風景の中、ポツンと残っているので、車内からでも余計に目に付きやすい。駅舎を取り壊した時に、何故いっしょに撤去しなかったのかと思うが、たいして邪魔にならなかったので、手をつけなかったのだろう。
枯池の隣には、白い岩が鉱石か何かで組まれたキノコのような不思議なオブジェまである。何の岩か解らないが、かつてこの近辺で採れたものなのだろうか…?
駅舎跡地だけでなく、ホームの横には側線跡だったと思われる広い空地が広がっていた。かつてはこの駅から炭鉱への引込線もあったという。虚しく広がる空地には、かつて、石炭を積んだ貨車で埋め尽くされていた事だろう…。
次の列車までの暇つぶしにと空地をぶらぶら歩いていると、かつての名残を伝えるように、黒い石がいくつも落ちていた。
[2008年(平成20年) 11月訪問](福岡県田川郡川崎町)
池尻駅訪問ノート
長いプラットホームと広い側線跡がとにかく印象的な駅で、石炭で賑わった福岡県のローカル線の名残りを感じさせてくれる駅。
以前はホーム側から見て、枯池の右側に木造駅舎が荒んだ状態で残っていたというが、私の訪問の2ヶ月前に取り壊された。その後、駅舎跡地に東屋のような待合所が建てられたという。