みまさかスローライフ列車で賑わう駅に…
因美線をみまさかスローライフ列車に乗り旅している時、美作加茂駅で停車した。みまさかスローライフ列車は沿線の主な駅で、20~30分程度の長めの停車時間が取られ、地元産の美味しいものや、地元の人による歓迎行事を楽しめる事が大きな魅力だ。
美作加茂駅でも30分程度の停車時間が取られていて、大勢の乗客に混じり私も下車した。とりあえず駅舎の外に出てみてあたりを見回すと、何と左手に枯池を発見した。焼き鳥やお菓子など、駅前の露店にそそられつつ、まず枯池の前に急いだ。
枯れてしまっている…、と言うか埋められていると言ったほうがより正確だろう。そして表面は白い石が敷き詰められている。大き目の池で人の動線にも近いので、子供など人が誤って落ちて怪我を防ぐために埋めたのかもしれない。でも、枯れてしまった時、水が無くなってぽっかりと穴が開いて殺風景で寒々しくなるよりか、枯れても池庭らしく庭園らしく見せるため、白い石を敷き詰めたのではと思える。枯れてしまったけど、植えられた木々は荒れ果てた雰囲気はしない。地元の人か誰かが、たまに手入れしているのだろう。そんな雰囲気も、枯れた今もこれは庭園なんだと思わせる理由の一つだ。
[2012年(平成24年) 11月訪問](岡山県津山市加茂町)
美作加茂駅訪問ノート(駅舎…)
旧加茂町の中心駅だったが、2005年(平成17年)に津山市と合併となった。岡山県内の因美線の駅では主要駅と言える規模。
2003年(平成15年)に、地元産のヒノキやスギを使った現在の木造駅舎に改築された。簡易委託駅。
因美線で春や秋に運転される臨時列車「みまさかスローライフ列車」は、ノスタルジックな旧国鉄気動車で運行されるのと、主な停車駅でおもてなしイベントが催されるのが魅力だ。私の乗車時、美作加茂駅では、地元産の食品の販売があり、駅舎の前には賑やかにテントが出店していた。