駅巡りの旅の新たな武器を手に入れた…



駅鉄、悩みの種…

 駅舎巡りとか全駅訪問とか、駅巡りの旅が趣味領域となっている鉄道ファンは、よく「駅鉄」などと言われるようです。

 しかしローカル線となると、日中の列車の間隔が3時間以上も空く区間が少なからずあります。次の列車まで2時間位だったらダラダラと過ごし、逆にそれがいい思い出になるのですが、3時間にもなると、さすがに持て余し過ぎる感があります。

 近年では列車の削減で、5~6時間空く区間も続々と出てきています。去年2020年の夏に旅した宗谷本線の名寄~稚内間もそうですし、最近公表されたJR西日本のローカル線の列車本数削減も気になります。

 駅訪問の補完手段として、部分的にバスを使う事もあります。しかし過疎化が進む田舎だと、バス路線さえも廃止になり、結局、鉄道以外の手段が無い地域も。それにバス路線があっても本数が少なく、運悪く時間が合わないケースが多いんですよね…

 1時間位…、距離にして4~5㎞程度だったら駅間徒歩も楽しものです。しかし、それを超えると「一体何をしているんだ?」という疑問が湧き、労力の割に満足度は低くなるので、そこまでの駅間徒歩の経験は滅多にありません。

 そんな状況なので、中には現地ではきっぱり列車という手段を捨て、レンタカーで駅巡りをする人も。


 コアな駅鉄の人は、一度位はこう考えたも人が多いのではないでしょうか?
「自転車を折り畳んで列車に乗り込み、列車が少ない区間は次の駅まで自転車で行けたらなぁ…」
と。
そこで買っちゃいました!
念願の折りたたみ自転車を。

駅巡りの新たな相棒、折りたたみ自転車・DAHON(ダホン)K3

新たな旅の相棒、DAHON(ダホン)K3

 買ったのはミニベロ(小径車)や折りたたみ自転車で有名なDAHON(ダホン)のK3
(※ダホンの日本の公式ウェブサイト)

 列車乗車時は、コンパクトに折りたたみ袋に収納する「輪行」という自転車旅のかたちを取る事になります。

駅巡りで活躍する?折りたたみ自転車・ダホンK3

 折りたたみ自転車は、ホームセンターで売ってるような数万円の安い車種もあります。だけど、もうちょっといいのが欲しいと思い、専門店でK3を買いました。自転車を購入するのは四半世紀前の北海道キャンプ旅以来。

 折りたたみ自転車は駅間の移動では大きなメリットですが、収納時の移動では嵩張るのと重さが大きな足かせとなります。ダホンK3の重量は公称7.8Kg。この位なら、私が海外に行く時のキャリーバッグよりやや軽い位。そして、折り畳めば、スーツケース位の大きさ。なので、まあ何とかと言った感じ。

 20インチ以下のホイールのミニベロって、運転のし易さとかどうなのかなと不安でした。ダホンK3は14インチ径で、傍から見て明らかに車輪が小っちゃいです。しかしショップでK3に試乗すると、意外なほど違和感無くよく走ったので、購入の決め手になりました。

 小径車なので、折り畳んだら大型コインロッカーに入りそうなほど小さいです(まだ試していないですが…)。折り畳み設計なので、ロードレーサーやMTBと言った、普通の大きさの自転車で輪行するよりはるかに楽で、2分あれば展開や収納ができます。

いちばんの思い…

 折りたたみ自転車での駅巡りは、長年、くすぶっていた構想でもあります。何で折りたたみ自転車だったかと言うと、免許は持っているのですが、ペーパードライバーです。何よりも乗り鉄として、列車の旅の楽しさは絶対に捨てたくなかったので、レンタカーや自家用車は私の駅巡りの手段にはなり得ませんでした。

 どうせなら駅間の移動は、街や沿線の空気感ものんびり愉しみたいので、歩くより少し速い程度に進む事ができ、止まりたい所で気軽に足を止められる自転車は私にぴったりです。

折りたたみ自転車・DAHON K3と丸ポスト

 DAHON K3手にして約2週間。色々、乗っています。運動不足を感じたり、試しに輪行袋に入れかついで重さに閉口したりと、こんな事で大丈夫なのかと、正直、早くも心が折れそうです(笑) でも、ちょっとずつ慣らしています。


「輪行となると、列車乗車の時に車端部にまず自転車を固定しなきゃいけないから、席取りは厳しいなぁ…」
「カメラや旅道具を収納したバッグパックに、約8Kgもある自転車が加わるのはしんどそう…」
「それに、駅への上下車のどちらかは列車にこだわりたい性質なので、そういうマイルールとの折り合いもどうしたものか…」
新たに数々の悩みも湧き上がってきています。

 しかし、毎回、旅に自転車を持っていくつもりは無く、輪行&駅巡りの旅を実際にやってみて、どうしても無理だったら、K3は日常使いか、その他の旅で使えばいいやという程度の緩い気持ちでいます。


近々、試しに日帰りで輪行で駅巡りの旅に出る予定です。

あぁ…、早く一日に列車が3往復しかない木次線難関区間にあるJR西日本最高所の駅、三井野原駅から一気に自転車で駆け下りたい。あるいは、普通列車が一日一往復しかない日豊本線の宗太郎‐北延岡間の駅を巡りたい!

追記: そして2年後…

 DAHON K3にちょっとカスタムを加え、共に色々な土地を輪行旅してきました。そして丸2年になる2023年6月、ちょっとした訳あって新戦力が加わりました。それは…

ブロンプトンCライン・アーバン(S2L)

「 BROMPTON!! 」

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