折りたたみ自転車・ダホンK3 カスタム~駅巡り&鉄道旅行のために…~



輪行での鉄旅+駅巡り向けに

 私の駅巡りの新しい愉しみ方として、6月に折りたたみ自転車の DAHON(ダホン)K3を手にし約4か月が過ぎました。
(※関連記事: 駅巡りの旅の新たな武器を手に入れた

駅巡りの新たな友?折りたたみ自転車・DAHON(ダホン)K3
(納車直後のまっさらなダホンK3 )

 ダホンK3のホイールは14インチというミニベロ(小径車)で、まるでおもちゃのよう。しかし、試乗してみると、乗りづらい事も無く意外なまでにしっかりと走りました。重量は約7.8㎏と超軽量で、輪行袋に収納するとスーツケース位の非常にコンパクトなサイズになり、鉄道の旅と自転車の旅が同時に楽しめる、まさに輪行のための自転車。

 1回、日帰りで輪行に出ました。しかし、暑い夏で慣れない輪行で疲弊するのが嫌で、本格的な輪行旅は酷暑をやり過ごしてからにしようと考えていました。
(※輪行とは… : 自転車を折り畳み、もしくは部分的に分解し袋に収納し、鉄道など公共交通機関で移動するサイクリングのスタイル。)

 購入してからは、来るべき旅にそなえ、まさに「雌伏の時」を過ごしていました。K3に乗る機会を増やし体を慣らしていき、そして自分向けにK3をカスタイズしていったり…


 そして最新の私のK3の姿がこちら!

折り畳み自転車、色々カスタマイズしたDAHON K3
(そして4か月後のK3)

 中にはフレーム以外、ガチガチにカスタムする勢いの人もいるので、そういう人々に比べればかわいいもんですが…

 顔たるフロントに物が集中し、かっこいいとは言えない姿。後方に荷物を取り付ける方法が無い訳ではないですが、走行中に荷物が落下しても気づかなさそう。また、私の場合は一日中、走りっぱなしという事はなく、列車の乗車と自転車の走行を交互に繰り返すスタイルとなりそうでなので、両者の転換がスムーズに、そして輪行時の移動が少しでも楽になるようにしたいと思いました。


(※アイテムについて「 * (=アスタリスク) 」のついたリンクは、アマゾンへのリンクとなっています。)

ダホンK3サドルに取り付けた盗難防止アラーム付きテールライト

 最初にやったのがヘッドライトとテールライトの取り付け。

 テールの方は付属の赤い反射板でも間に合うのですが、より安全にと思い、Amazonで *中華製の充電・発光式テールライト を装着。サドルの下というさりげない位置もいいです。実はこれ、ただのテールライトじゃなくて盗難防止ブザーも兼ねたユニークな製品。ブザーをセットした後、自転車に少しでも触れると盛大に警報音が鳴り、盗難への抑止力が期待できます。

キャリアとバッグ・荷物の積載

ダホンK3に取り付けたリクセンカウルのバックパック

 フロントについているのが、ワンタッチで自転車に着脱できる *リクセン&カウルのバッグパック・フリーパックスポーツ(KM821)。バッグパックを背負ってのサイクリングは負担で、輪行時には、背負えるバッグひとつが楽そう。

 ワンタッチでの着脱を可能にしているのが、リクセン&カウルのクリックフィックスというシステム。バック側のアダプターと、自転車側に取り付けたアタッチメントにより実現します。カゴやショルダーバッグなど、クリックフィックス対応製品は色々とあります。

 世の中には好きなバッグに自分で *クリックフィックス対応アダプター を取り付ける「リクセン化」「リクセンカウル化」と呼ばれる裏技もありますが、面倒に思い、最初からアダプター付きの製品に。

 バッグパックはこのフリーパックスポーツと、よりタウンユース向けの *フリーパックシティ など限られた数しか無く、容量が多い前者に。バッグとしての使い勝手はまあまあ…。でもヘルメット収納ポケットがあるのは自転車用ならでは。

ダホンK3の取り付けたキャリア・ターン(tern)のラゲッジトラス2.0

 K3側に取り付けたアタッチメントは、ダホンと同じく折り畳み自転車に強いメーカー・*ターン(tern)のラゲッジトラス2.0 というクリックフィックス対応キャリア。

 ターンはダホン創業者の息子が創設したメーカーという事もあるのか、ダホン自転車フロントのパーツ取付口はターンのものとぼぼ同じ。違いはダホンはネジ穴が3つ、ターンは2つという程度と思われます。なので、パーツ取付口さえあれば、非公式ながらもターンのラゲッジトラスを取り付ける事ができます。

 K3を購入した初夏頃、どこにもラゲッジトラス2.0の在庫が無く、どうしても欲しかったので、ターンの海外サイトから購入しました。

 加えて、リクセン化の必要無く好きなバッグを取り付けられる柔軟性の高いキャリア *カンガラック というも欲しいのですが、こちらはラゲッジトラス2.0以上に入手困難で、ネットショップを見ると納期未定とか半年以上の待ちという状態。

 下の写真はラゲッジトラス2.0+クリックフィックス対応製品の取り付け例になるかと…

DAHON(ダホン)純正、ハンドルバーバッグをK3に…

 ハンドルにはフロントバッグ・*ダホン純正のハンドルバーバッグ を逆付け。何でこの位置かと言うと、カメラを素早く取り出したかったから。K3で初めて輪行に出た時、フロントにセットしたバッグパックからカメラを何度も取り出すのはかなり面倒でした。

 自転車へはマジックテープで巻き付け。外した時は肩紐かサイドの取っ手で持ち運び。もしくはバッグパックの中に突っ込みます。着脱が面倒ですが…

 見ての通り上蓋がスマホホルダーとなるポケットがあり、充電ケーブルも通せます。

ダホン純正、サイクリング用カメラバッグ…かも?

 内部には中型標準ズームを付けた一眼カメラが収納できます。薄手のパッドも仕込まれ、機材の保護性もあり。3つあるポケットは小物の収納に便利。

 赤い仕切りは付属品ではなく、他のカメラバッグから取り出したもので、バッグ内側にマジックテープを付け固定しました。こういう時にカメラバッグがいっぱいあるって便利ですね(笑)

 最初、ハンドルバッグは一眼カメラが1個入る程度の小型カメラバッグをリクセン化しようとし、ハンドルポストの上の方に *アタッチメント(キャディー(KR851 ))を取り付けました。しかし、折り畳んだ時、アタッチメントがホイールに干渉したため断念しました。

ハンドルまわり

ダホンK3、カスタムでごちゃごちゃしたハンドルまわり

 ハンドルまわり。何かとごちゃごちゃしています。

ダホンK3カスタム、グリップをERGON(エルゴン)GP1に

 グリップは *ERGON(エルゴン)GP1 に交換。K3標準グリップの評判はいま一つで、エルゴングリップへの交換は、ダホンK3カスタムの定番中の定番。私も標準グリップは手が痛くなり合いませんでした。*エルゴンのグリップ は種類が色々あるのですが、GP1を選択。ガシッとしっかり握ると言うよりも、手を載せる感覚で握れます。

ダホンK3、モバイルバッテリーにもなる中華製ヘッドライト

 ヘッドライトはアマゾンで見つけた中華製。*充電式でモバイルバッテリーにもなるヘッドライト。明るさは3段階。街中では「中」で十分。その場合、公称値では12時間持ちます。細かく測ってはいないのですが、一日に約30分の使用だと、大体2週間に1回充電している感じです。「低」だと30時間も持つとの事。

 

そしてK3カスタムの完成形!?Galaxy Z fold3 車載

ダホンK3に取り付けたスマホ・GALAXY Z fold3

 そしてハンドルでひと際存在感を放つのは、10月6日に発売されたばかりのスマートフォン・Galaxy Z fold3。巨大端末マニアの私は、秋に発売されるこの端末を心待ちにし、これを取り付けてこそK3カスタムの完成形とさえ思っていました。

 地図や電子書籍は圧倒的な見やすさ。蛇足ですが、地図にはさり気なく次の旅の目的地が(笑)

 自転車への取り付けは悩みました。スマホ車載ホルダーはたくさん売られているのですが、展開時に7.6インチの大きさになるGalaxy Z fold3は、スマホとしては大きく、タブレットとしては縦が短めの超ニッチな端末。発売時点で合う自転車向けホルダーはほとんどありません。また、折り畳んだ自転車に干渉しないホルダーは、輪行における重要な条件です。

 *クアッドロック系とも言える、自転車やバイクなどにワンタッチで着脱できる製品もあります。但しそのテの製品はアダプターをスマホ本体中央に貼り付ける事が推奨されていて、タブレット端末での使用は推奨されていないようです。

 折りたたみで端末で、背面の半分がサブ液晶のGalaxy Z fold3は、当然、中央へのアタッチメント貼り付けは出来ず、タブレットサイズなので、クアッドロック系は推奨外と言えそう…

自転車にスマホを車載するアダプター、レックマウント+

 でも結局、クアッドロック同様の機能を持つ、レックマウント・プラスの以下の2製品で取り付ける事にしました。幸い、折りたたみ時の干渉は無し。

自転車側ホルダー: *レックマウント+ハンドルバー マウント(R+Bar35)
スマホ側アダプター: *レックマウント+ 汎用アダプター貼付けタイプ(R+3M)

K3とGalaxy z fold3を繋ぐレックマウントプラス

 背面はこんな感じ…。*Spigenのスマホケース にアダプターを貼り付けました。非推奨な使い方をあえてしているのですが、しっかりとホールドされ走行時も安定しています。

 しかし気になるのが振動でスマホが壊れてしまわないか。

 オートバイの話ですが、iphoneを車載するとオートバイ特有の振動でカメラ機能がダメになるのはアップル公式からも注意喚起がされています。

 なので、自転車でも同じような事が起こらないか気になります。走行中に触れると、端末が揺れているのを感じます。ハンドルにがっちり接続され振動や衝撃が直に伝わってくるのかもしれませんね。クアッドロックではバイク用に衝撃吸収ダンパーが発売されていますが、自転車には使えないとの事。自転車用も欲しいものです。

 もしかしたら *袋型のタブレット端末ホルダー の方が、まだ振動を直に受けないのかな…?と、素人考えで思いました。

 でもウーバーイーツの配達員の人は、スマホを固定した自転車で走り回っている姿を頻繁に見るので、私が神経質なのかもしれませんね…

これからカスタマイズしたい事…

 「完成形」と言いながら、まだやりたい事がいくつかあります(笑)

 1つはフェンダー、つまり泥除けが無いなあと改めて思いました。

 もう一つはタイヤを *シュワルベ(SCHWALBE)ビッグアップル に換装する事。これもダホンK3カスタマイズの定番中の定番。標準のタイヤにたいした不満は無いのですが、ミニベロ(小径車)ゆえの宿命で、ちょっとした段差や舗装の状態が衝撃として伝わりやすいとは感じます。ビッグアップルはやや太く重くなりますが、そういった衝撃が緩和されるとの事。タイヤが摩耗・劣化した時にでも交換しようと考えています。

 あとはギアの換装。ギアは3段で、真ん中のギアは無理なく巡行するのにちょうどいいのですが、もう一段重してみたい気も…

 ダホンK3購入後、いろいろやってきて出費がかさんだ感があるので、まあ、おいおいやっていきます。


(※非推奨な事をしていたり、製品の仕様変更等で、ここで言及した事が今後できなくなる可能性も考えられます。購入とカスタイズは自己責任でどうぞ!)


装備を万端にし?挑んだ初のK3での本格的な輪行旅の旅行記は以下へどうぞ!
函館本線、2022年廃止予定駅を自転車で巡る駅旅(1)~八雲駅から森駅へ~

ダホンK3で北海道の輪行鉄道旅行へ

追記: K3購入から2年後…

 いつか、その後のDAHON K3カスタマイズの記事でも書きたいと思っていたのですが、購入から2年になろうかという頃、訳あって折りたたみ自転車2台目を選んだ方がいい状況になってしまいました。…というか、自分の興味もありましたが(笑) 迷った末、選んだのは
「BROMPTON」。
以下の記事へどうぞ。
折りたたみ自転車、2台目はブロンプトンに…