【新版】駅と街の丸ポスト~丸型ポストのある風景~

※リニューアル・移行作業中。旧版はこちら

日本全国の駅を巡る旅の道すがら、
駅や駅前の街並みの中で見つけた昔懐かしい丸ポスト(丸型ポスト)のある風景。
“郵便繋がり”で、古くレトロな郵便局局舎も。
そしてその時、訪れた駅も少し紹介…


因美線・美作滝尾駅近くの郵便局跡

 JR西日本・因美線の美作滝尾駅を訪れ、駅前をぶらぶらしていた。...と言えば聞こえはいいが、何か食べ物が欲しく、営業しているお店を探す内に、さ迷い歩くように駅から離れ奥へ奥へと足が引き込まれていった。

 5分程歩くと、一軒の古びた建物が目に入った...

美作滝尾駅近く、和洋風!?のレトロな建物

 それは和洋風と言える古びたレトロな建物だ。しかし奇妙なのが、右3分の1位が木造モルタルの洋風で、残り左側が昔ながらの日本の家屋といった感じで、左右でまるで違う造りが合体しているからだ。

美作滝尾駅近く、和洋風の!?レトロな木造建築物(正面)

 洋館の方を改めて正面から見てみた。2階を見てみると、横板張りで縦長の窓を持ち、薄いピンク色に塗られ洋風建築の雰囲気だ。その1階部分に、モルタル造りの建物が付け足されたような感じで、窓周りの装飾が洒落ている。観音開きの玄関を備えているのを見るに、かつてはこの部分が店舗として使われていたのだろう...。

美作滝尾駅近く、謎の洋館の看板跡

 1階部分の玄関上には、「局■■尾瀧」と、レリーフの看板のようなものが、建物の壁に直に形作られている。しかし中程の「■■」の部分はえぐり取られ、内部の木材の構造が露出している。

 左から読むと意味は通じない。しかし、右から読むと、ぼんやりと意味が浮かび上がり、隠された部分を想像で補完すると「瀧尾郵便局」となる...。そう、この部分はかつて郵便局として使われていたのだろう。しかし、郵便局としてはお役御免になると、看板部分の「郵便」という文字を削り取ったのだろう。

 現在の滝尾郵便局は、駅から約150mと、より近くに移転している。


[2009年(平成21年)4月訪問](岡山県津山市)

美作滝尾駅訪問ノート

 JR西日本・因美線、美作滝尾駅。昭和3年築の木造駅舎。

 駅開業の昭和3年(1928年)築の木造駅舎が残る。外観だけでなく、駅事務室など内部まで昔のままの姿を留るなど、きわめて純度が高い姿。登録有形文化財。側線跡の木造貨物上屋も必見。

 男はつらいよの最終作である第48作「寅次郎紅の花」の冒頭で登場した事で知られ、鉄道ファン以外の訪問も多い。

⇒駅と駅舎の旅写真館、関連ページ
因美線・美作滝尾駅訪問記