駅の枯池(+池庭)

駅舎に寄り添うように…
駅の片隅にひっそりと…
日本全国の駅を巡る旅で見つけた、駅の中の池のあるミニ庭園、またはその遺構、つれづれ。


宇部岬駅(JR西日本・宇部線)

 宇部線の中で、古そうな木造駅舎が残っている宇部岬駅で下車してみた。そして駅舎正面にまわると、枯池があるのを発見した。

JR西日本・宇部線、宇部岬駅の枯池と木造駅舎。

 平屋の駅舎の倍以上の高さに成長したソテツや垣根などもあり、かつては何かと丁寧に整えられた池庭だったのだなと感じる。池はぱっと見、2畳位の大きさだ。ごろごろとした岩に縁取られ、枝を伸ばす松が印象的だ。

JR西日本、宇部岬駅。岩と雨樋の注水口。

 枯池の縁から岩が池の中にせり出すように出てて、その岩は細い石を柱にして支えられているのに気づいた。これはきっと魚のトンネルだったのだ。飼育されていた金魚などがスイスイ通り抜けては駅利用者の目を楽しませていた光景が目に浮かぶ。それか魚達が身を休めるための岩陰だったのかもしれない・・・。

 この岩の横には、駅舎から雨樋が続いていて池の方に向かっていた。これなら雨水が池に注がれ、排水に困らず、かつ水道料金の節約になったのだろう。今でもこの雨樋は生きている。しかしどれだけ雨が降ってもこの池を満たすには程遠い・・・。

宇部岬駅、枯池真ん中の岩

 もう一ヶ所、縁に魚のトンネルのようなものがあった。そして池の中央には、石が積まれた小島の中に、注水設備の跡が残っていた。二又の蛇口といった感じで、噴水のように勢い良く水を飛ばし池を水で満たしていたのだろう。

 
[2011年7月訪問](山口県宇部市)