駅と駅舎の旅写真館 railwaystation.jp

坪尻駅 (JR四国・土讃線)~四国一の秘境駅にひっそりと埋もれる枯れた池~

~駅の枯池(+池庭)~

駅舎に寄り添うように…
駅の片隅にひっそりと…
日本全国の駅を巡る旅で見つけた、駅の中の池のあるミニ庭園、またはその遺構、つれづれ。


秘境駅で降りてみると…

 四国随一の秘境駅として名高く、スイッチバックの構造を持つ駅としても有名な土讃線の坪尻駅。山間の緑深い所にある駅で、至近にある建物は、人家1軒だけで、そこも朽ちた廃屋...。駅からの道もおぼつかなく、まるでここだけがむせるように茂る木々に閉ざされた世界のようだ…。

四国随一の秘境駅、土讃線・坪尻駅の枯池

 そんな駅にも、池が枯れ廃れた池庭がひっそりと残っていた。

 枯池は、駅舎横のプラットホーム上にあった。まるでこの駅の風景の縮図みたいに、成長した草木に埋もれ切っていた。

土讃線・坪尻駅の枯池の中の鉄塔のようなもの

 その中から、鉄の塔のようなオブジェがにょきりと延びていた。もうすっかり錆び付いているが、レトロさを漂わすデザインで、こんなハイカラなものが、こんな山深い所にあったんだもんだ。

 上の方が花開いたように、少し広がっている。かつてはそこに水を湛え、下の池に水が流れ落ちていたのだろうか...。何十年も昔は、列車を待つ乗客が、水を湛えた小さな池を見て和まされたり、この池を手入れする駅員さんがいたり...、そんなこの池にまるわるの昔の風を頭の中に思い浮かべていた。そして、今、どれだけ、この廃れた池に気を留める人がいるのだろうか…

 
[2005年6月](徳島県三好市)

走り去る列車から坪尻駅を見下ろす。

 2008年春、土讃線の上り普通列車に乗っていた。スイッチバック駅・坪尻駅ゆえの運転の作業で、僅かばかりの停車時間を期待したが、残念ながらこの列車は坪尻駅は通過となっていた。だが、私は車窓の左側を注視した。枯池がどうなっているか確かめたいからだ。

 坪尻駅の手前で、レールは2線に分岐し、私の乗る列車は坂を上る線の方に進んだ。ぐいぐいと坂を上ると、もう片方のレールの先にある坪尻駅のホームと駅舎を見下ろせた。走り行く列車の中から、目をそらさないで駅構内を凝視すると、くっきりと枯池が見え、あの鉄のオブジェも見えた。冬が終わったばかりで木々の茂り具合もさほどではなく、一瞬ではあるが枯池がまだ存在している事を確認出来た。

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