駅と駅舎の旅写真館 [Home]

竹岡駅 (JR東日本・内房線)~草の陰から見つめるモノ...~

~駅の枯池(+池庭)~

駅舎に寄り添うように…
駅の片隅にひっそりと…
日本全国の駅を巡る旅で見つけた、駅の中の池のあるミニ庭園、またはその遺構、つれづれ。


竹岡駅の池庭跡

 千葉県の鉄道旅行を楽しみ、内房線の上り列車で帰路に就いていた。まだ時間に余裕があり、もう一駅見れそうだなあと思い、列車が駅に入線し停車するたび、車内から物色するように駅を見ていた。そんな時、竹岡駅に停車した。駅舎はこの旅で何回か目にしたJR千葉県内新標準とも言える簡易型の駅舎で、無人駅となった古い駅舎が取り壊されると、共通設計の新駅舎が県内各駅で採用されているのだろう。私は素朴な木造駅舎など古い駅舎が好きなので、全くそそられなかったが、こういう駅で降りてみるのも一興とふと思った。

 

 下車すると、ホームに妙に緑豊かな一角が目に留まり、まさかと思い近付いてみると、荒れ果てた庭園風の空間の中に、小さな池があり驚かされた。こうなると、この駅に気まぐれで下車したのではなく、降りるべくして降りたのだと、何かの導きを感じた。

JR東日本・内房線・竹岡駅、駅名標と背後の枯池
JR東日本・内房線、竹岡駅の廃れた池庭跡

 池庭は松や桜など色々な木々が植えられ、かつては狭いながらも手の込んだ空間であった事が推察できる。その真ん中辺りの駅名標のすぐ側に、ひょうたん型の池があった。ただ、今では完全に廃れていて、池の底には枯葉や泥が溜まり、周囲は雑草がぼうぼうだ。桜の木は切り取られ、残された切り株には蔦が纏わり付いていた。かろうじて水はあるが廃れっぷりは枯池同様だ。

内房線・竹岡駅の池庭、注水口

 池の縁には注水口と思われるものが、雑草に埋もれながらわずかに姿を覗かせていた。

内房線・竹岡駅の池庭跡に住む!?へのへのもへじ

 雑草の中に、何か黄色いボールのようなもの見え、良く見てみると「へのへのもへじ」だった。漁で使う浮きか何かをを再利用しているようだ。雑草に埋もれそうになりながら、こちらをジーっと見つめている様がユーモラスだ。このへのへのもへじこそ、この坪庭の...、今ではこの駅のヌシなのだろう。そう思うと、巷では猫駅長とかがいるが、彼こそは今やこの駅の「へのへのもへじ駅長」だ。


[2007年(平成19年) 10月訪問](千葉県富津市)

竹岡駅訪問ノート(駅舎etc..)

内房線・竹岡駅、2007年に新築されたばかりの簡易駅舎

 1年ほど前までは木造駅舎が残っていたが、簡易駅舎に建て替えられた。

 ガラス張りの待合室と、柵で目隠しをされたトイレが、通路を隔て同じ屋根の下にある簡易駅舎。渋い茶色をベースにした柵や鉄骨で組まれたガラス張りの空間は、スタイリッシュな印象。冬は風や寒さが凌げないが。こんな開けっ広げで見通しのいい駅舎にしたのは、防犯のためなのだろう…。

 海に近く、駅前からも海が少し見えるが、海岸からは坂を200メートル程上がった、行き止まりのような所に立地している。