駅の枯池(+池庭)

駅舎に寄り添うように…
駅の片隅にひっそりと…
日本全国の駅を巡る旅で見つけた、駅の中の池のあるミニ庭園、またはその遺構、つれづれ。


亀嵩駅(JR西日本・木次線)

 木次線の亀嵩駅はローカル線の小駅に過ぎないが、松本清張の「砂の器」に登場する駅として、また駅舎内の旧駅事務室に入居する蕎麦屋が人気の駅蕎麦となるなど、鉄道ファンではない人にもよく知られる。そんな駅にも池庭の跡が残っていた。

木次線、亀嵩駅駅舎と枯池 亀嵩駅の枯池と蕎麦屋の看板

 枯池は埋められて表面には白い砂が敷き詰められるなどして、水は無くとも池を模した造りに変えられている。他の駅の枯池のように、枯れてぽっかりと穴が開いたような寂れた雰囲気は無い。そば屋への客を意識しての事だろうか。

亀嵩駅枯池に添えられたカエルの置物。

池には親子のカエルの置物が添えられていた。

 亀嵩駅が「砂の器」に登場したと触れたが、1974年に公開された映画版・砂の器では、実際の亀嵩駅でなく木次線の他の駅でロケが行われた。亀嵩駅の大役を果たしたのが、八川駅の木造駅舎と、出雲八代駅のプラットホームだ。こんな面倒な事をした理由だが、そば屋となった駅舎が撮影に不向きだった事と、プラットホーム背後の崖のためカメラが引けなかったためらしい。


[2012年7月訪問](島根県仁多郡奥出雲町)