駅の枯池(+池庭)

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日本全国の駅と駅舎を巡る旅の中、
いつの頃からか、駅にひっそりと残る池のある小さな庭園の遺構が気になるようになっていた。
( 世間では、このようなものを「坪庭」「ミニ庭園」、池のあるものを「池庭」と言うらしい。 )
 かつて、そこには水がなみなみと湛えられていたのだろう…
 かつて、その中では金魚が泳いでいたのだろう…
 かつて、そこは木や草花が配された緑豊かな空間だったのだろう…
 かつて、そこは乗降客を和ませる潤いの空間だったのだろう…
 かつて、駅員さんが掃除をしたり、魚に餌をあげるなどして、丹念に手入れしていたのだろう…
枯れ上がった池を前に、色々な光景が頭の中を過ぎった。
だけど、鉄道の利用者が減り、合理化が進められると、鉄道輸送には全く不要な
そんなゆとりある光景は駅から失われていったのだろう。
そして、枯れ果てぽっかり窪んだ穴が虚しく残ったのだ。
しかし、水が張られ魚が泳ぎ、緑が活き活きとした池庭もまだあるものだ。
そんな昔の古き良き駅風景に出会うと、旅の喜びもひとしおだ。